県東部協力隊の“兄さん”、地域では村民の彼氏・息子・孫を兼任!?(北川村)

  • 2020年1月6日

小松智三さん

高知県出身。2017年7月、北川村の地域おこし協力隊第一号に着任。

地域行事の運営、ゆず生産支援では村全域をフィールドとし、東京・大阪の移住相談会への参加など幅広く活躍中。

ミッション

  • 以下を主とする地域活性化業務
    ① 集落活動支援
    ② ゆずの栽培・振興にかかる支援
    ③ 移住促進・交流に関する活動(SNS等による魅力発信、移住お試し住宅の運営支援等)

ざっくりいうと…

  • サラリーマン生活から一変。過疎化の進む懐かしの生まれ故郷で、新たな人生を切り開く。
  • 少年ソフトボールで、まさかの神○○を披露!? 意外な素顔の連発で地域の人の心をわしづかみ。
  • フリーミッション型は、初めは誰しも迷うはず。でも悩んだ分だけ、その先の楽しみと可能性は広がっているはず。

小松智三 さんにインタビュー (北川村)

以前は兵庫県でお勤めだったんですよね。どんなお仕事されてたんですか?

電力会社で送電設備の補修などの技術職、のちに営業職として働いていました。住まいは転勤に合わせ姫路市、高砂市など兵庫県内で移りつつ、生まれの地である北川村にはちょくちょく来ていて。2歳で引っ越してしまったので今の実家は高知市内ですが、親戚が住んでいたこともあって、良い思い出が多かったんです。

なるほど。でも地縁はあれど、長年勤めてきた会社を離れて協力隊に、というのは結構大きなキャリアチェンジですよね。

中学を卒業してすぐに就職したので、一つの会社、狭い世界しか知らないなと思っていたこともあり、子どもが独立するタイミングで何か違う挑戦がしたい、という気持ちがあったんです。そんな時、改めて北川村のことを調べてみたら、びっくりするぐらい人口が減っていて……ボランティアか何かできないか、と役場に問い合わせました。「協力隊」って若い人のイメージがありましたし、そもそも村はまだ募集もしていなかったんですが、ちょうど導入を考えているから……と回答されたのが応募の経緯です。

またとないタイミングで、記念すべき北川村の協力隊第一号に! 今まで困ったこととか、失敗談みたいなものはありますか?

まぁ、何とか生きてますよ(笑) 元々土地勘もあるし、土佐弁が分からない訳ではないし、特にないかなぁ……。ゆず生産を視野に入れながら卒業後の定住を目指す自由度の高いミッションですから、とにかくあちこち顔を出して、自分の存在を通じて「協力隊って何?」という村民のハテナを解いていく感じで。卒業後の暮らしのメドも立ってきました。

むむ。何か面白いネタを引き出さねば私の務めが……。(取材に同行した北川村移住相談員のNさんに)意外な一面とか、第一印象と違った点とかありません?

Nさん:あ、私は現場を見てないんだけどね、子ども会のソフトボールの練習に出て、ものすごく機敏な動きでボールに飛びついて華麗な守備を披露したって聞いて。そんなイメージ全くなかったからビックリ(笑)

なぬ、ソフトで神守備!? 確かにそんな雰囲気はないかも……(笑)

小松さん:えー、だって履歴書に「ソフトボールの指導やりたいので応募します」って書いてたでしょ。

Nさん:そんな、嘘よ(笑)

子どもの頃から、運動が得意、ソフトボールもやってたんですか?

小松さん:いやぁ、全く経験なかったです。

Nさん・立花:それこそ、嘘だあ!!

掛け合いが最高です。この流れでキャッチコピーもNさんにうかがおうかしら。

Nさん:地域の人からすごく慕われていて、もう村民の彼氏、息子、孫の全部を担ってる感じ(笑)私も各地域の皆から「小松くんが住む家探しちゃりや!」って言われるしねえ。今住んでるのが、すごく年季入った古民家だからなんだけど、そのお隣さんたちも小松さんが好きすぎて離してくれそうにない。それに、別の自治体の協力隊のことも気にかけてて……「世話好き」かな?

小松さん:そうは思わないなぁ、ただのチャランポランですよ。

他市町村との交流も

まさか、こんなつかみどころのない方とは(笑) それにしても、他の市町村にまで気を配るなんて、すごい。

県東部は、西部より協力隊の人数が少ないこともあって、自治体を超えた横のつながりがあった方が良いだろうと。若い子はもちろん、自分のようにフリーに近いミッションの隊員は特に、初めは「何をしたら良いのか」と皆悩んでしまうんです。でも個人的には、かっちり決められた枠組みで動くより、試行錯誤したその先にある楽しみや可能性はもっと大きいはずですし……何より、高知の出身としては、できるだけ多くの人が高知に定住して残ってくれたらいいなと思いますね。

県東部の協力隊員にとって、すごく頼もしい兄貴分ですね。でも村の方にとっても、そんな風に想いをもって村に、高知に帰ってきてくれた小松さんはすごく有難い存在でしょう。

ただまぁ、祖父母の家をうろうろしていた、子どもの頃の自分を知っている世代の人は、もうほとんどいなかったりして。個人的に「島」という村北部の集落に注目しているんですが、地域づくりのキーマンになっている熱い方も、すでに75歳は過ぎてますしね。最初は、「自分みたいなおじさんが移住して役に立つなら……」ぐらいに思って来たのだけど。

「50代はまだまだ若手」は、まさに田舎あるある! では最後に、これから移住や協力隊応募を検討されている方に一言お願いします。

うーん、「バラ色のことばかりじゃないですよ」……は、書かないでください(笑) 何であれ悩みは付き物ですが、それ以上にきっと魅力的なことに出会えると思います。

小松さんイチ押しの高橋商店さんの田舎寿司

<イチ押し!うちの地域自慢>

「柚子のきいた田舎寿司」 

小松さん:地域のおかあさん方が作る田舎寿司は、本当に美味しい!県東部は、西部よりもさらにお酢(柚子)がしっかりきいているように思います。みょうがやりゅうきゅう(はす芋の葉柄部分)の握りには大葉がはさんであり、色鮮やかで爽やかな味わいです。

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