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日本のなかの外国?!ラテン系漁師町に一目惚れ♪(中土佐町)

  • 2020年1月31日

青木貴子さん

広島県生まれ。2017年12月、中土佐町の地域おこし協力隊に着任。

中土佐町の沿岸地域の中心地である、久礼お宮さん通り商店街と久礼大正町市場の活性化に取り組む。観光拠点施設「ぜよぴあ」を拠点に、SNSやHPでの情報発信や観光客のガイド、各種イベントの企画・運営などを通じて地元の魅力発信に奮闘中。

ミッション

  • 久礼お宮さん通り商店街・久礼大正町市場の活性化

ざっくりいうと…

  • 前住所は、オーストラリア。日本全国の移住候補地から、高知・中土佐町を選んだ理由とは?
  • 田舎なのに、「ヨソモノ感」が皆無の土地柄は“ラテン系”!仕事も子育ても、地域のみんなが助けてくれる。
  • 一人ひとりに手厚い教育は、子どもが少ないからこそ。長男は、生粋の「高知人」を目指す!?

◆中土佐町の地域おこし協力隊募集はコチラ

青木貴子さんにインタビュー (中土佐町)

事前アンケートを基にみなさんの略歴をうかがってるんですけどね、青木さんはとにかく情報量多すぎて、白目むいてます。

あはは…。このインタビュー時間内で高知に来る経緯まで、たどり着かないかも? 

大学卒業後、新卒で青年海外協力隊を志望していたのですが、落ちちゃいまして…(笑)。その後、地元・広島で出版社、介護職と勤めた後に、ワーキングホリデーでオーストラリアに行ったのを機に10年海外生活をしました。それまでにアメリカ横断やインド放浪とかもして色々あって、やっぱり「海外で生活したい!」という夢が諦められなかったんですよ。

(注:ここまで経緯もだいぶ端折っています)海外の方の協力隊を目指していたとは! で、渡豪中に出会って結婚された旦那さんが、今は中土佐町の宿泊施設「四万十源流の里」で支配人をされていると。

はい、この「源流の里」の経営者はオーストラリア在住の日本人の方で、現場を任せられる人を探していたそうなんです。オーストラリアで出産して子どもが3歳になって「子育てをするにはやっぱり日本の方がいいな」と、ちょうど日本への完全帰国を考えていた頃、バックパッカー向けの宿を運営していた夫にそのオファーがあって。ちなみに、私も最初はそのバックパッカー向けの宿のゲストで、夫が運転する車に揺られること約5時間で恋に落ちて、結婚、出産したんですけど。

ツッコミどころしかない……が、次! そして日本各地の移住先候補を下見する中で、青木さんが中土佐町に一目惚れしたんですよね。

だって、まちなかで出会う人たち全員が本当にフレンドリーで!子どもを連れていたら、みんなめっちゃ話しかけてあやしてくれるんですよ。それまで日本に帰る度に、都会の駅やショッピングセンターなどで「静かにしなさい」と口酸っぱく言っていて私も子どももストレスだったのが、ここでは「子どもは賑やかでえいね~」と言ってくれる。それどころか、初対面の大人が一緒に遊んでくれたりもする。日本にこんな場所があるとはビックリでした!

その上、海も川も山もあって、どこを見ても景色が素晴らしいんですもん!! しかも、役場の方から紹介された協力隊に私がなれば、家も提供されるし、子どもも保育園に入れられるとのこと。何より、知り合いが誰一人いない土地に引っ越してくるに当たり、地域おこし協力隊になれば地域の人たちと早く仲良くなれそうだし、もうこれだ!と。初訪問から引っ越すまで、4カ月弱ですね。

案の定、怒涛。 実際に住んでみて、イメージ通りでしたか。

もうイメージ以上です!!仕事場の商店街の人たちは最初から「ウェルカム」の雰囲気で迎え入れてくれて、商店街の特産品である一本釣りのカツオのことや地元の食べ物のこと、久礼大正町市場の歴史についてなど、1聞いたら10で返ってくるので、商店街のことをあっという間に理解することができました。

商店街では年齢関係なく、敬語なども無く、対等な関係で思ったことを言い合える職場環境。そんなところも「オーストラリアみたいだなぁ~」と。何なら60~70代の年輩の方に対して「はーちゃん」とか「えみちゃん」とか、ほぼ全員あだ名で呼ばせてもらっているレベル。雰囲気がすっごく温かくて、いわゆる「ヨソモノ感」なんてゼロです。高知人の、即座に相手のことを考えられる人柄とか、とにかくポジティブな気質とか、ラテン系ですよね? 「日本でこんな土地があるとは~!」とイメージ以上です(笑) また、四万十川の目の前にある一軒家は、景色も住み心地も最高です。風景画のように季節の移ろいがはっきりしているので、子どもと一緒に植物採集や虫捕り、紅葉狩りに雪遊び、と毎日楽しんでいます。知らない綺麗な花や、初めて見る鳥などもいて、居住環境についてもイメージ以上です!

それ、めっちゃ分かります。 良い意味で、日本っぽくない。

都会みたいに殺伐としてないんですよね。何か失敗しても、「何とかなるわい!」と前向きに受け止めてくれるし、実際どうにかなったりして。

ここで仕事の電話が入り、青木さんが応対

最初は土佐弁が全然分からなかったとのことですが、今の電話でかなり使いこなしてましたね!

広島弁まじりのいい加減なやつですけど(笑)

さて、協力隊の活動としては、いかがですか。

鰹乃国・中土佐町の「久礼大正町市場」がある商店街組合の一員として、HPやSNSでの情報発信、観光案内や取材対応のほか、イベントの企画・広報・運営などを行っていて、今年は20年以上続く「門前市」という商店街イベントをリニューアルする形で「なかとさマーケット」というのを新たに始めました。限られた人手と予算をやりくりするのが難しいですけど、久礼大正町市場には新鮮なカツオや旬の魚を求めて年間約15万人の観光客が高知県内外から来られているので、せっかくならカツオだけでなく中土佐全域の優れたモノや美味しいお店を町内外にアピールする場にしたくて。組合のみなさんは「ここがにぎわうなら何でもやりな!」と挑戦させてくれます。

 またうちの子どもはよく熱を出したりして急に出勤できなくなったりするのですが、快くフォローしてもらえるだけでなく「よう看(み)ちゃりーや」といつも心配してくれる。そんな商店街の皆さんに、少しでも仕事で恩返しができれば…と思って、日々奮闘中です。

仕事の面でも、一目惚れした通りのまちだったんですね! 

旦那も移住先もファーストインプレッションで決めたので(笑)私の一目惚れは、信用できますね!卒業後も、何が何でもここに住みたい! 特に地元の大野見小・中学校は、教育も手厚くてレベルも高いし、上の子が自然と下の子の面倒を見る文化ができていて……お花見会なんかがあると「お母さんたちはお話しするから、あっちで遊ぼう~」って、小学校のお兄ちゃんお姉ちゃんたちが見ず知らずの保育園児である息子の世話も焼いてくれる。うちの子も、こんな風に育てたい!! と思います。

そんな地域、もはや現代日本では桃源郷では……。定住を、ご家族でイメージできているんですね。

協力隊の任期を終える頃に息子が就学するので、送迎が必要になるのを考えると、現在のポストにそのまま続けるのは正直、難しいんですが……介護の資格も持っているし、オーストラリアでは農場で働いていたし。介護や農業は、どこも人手不足ですからね。自分の生活にあった仕事を探すのは難しくないと思っています。夫も今、中土佐町にはなかった観光協会を新たに立ち上げようと頑張っています。

せっかくまとめようと思ったのに、どんどん新しい情報が出てきちゃう……。 原稿書くの、頑張ります。。。

あはは、どうやってまとめましょう(笑)?

<イチ押し!うちの地域自慢>

「自宅の前の景色」

青木さん:まちの良いところはありすぎてなかなか選べないですが、あえてひとつあげるならやっぱりここかな! 活動拠点の漁師町からは少し離れた山のほう(大野見地域)に住んでいるのですが、キッチンから見える景色が最高なんですよ。

立花:仕事では海風、プライベートでは山の緑を楽しめるわけですね!

青木さん:風になびく青々とした稲の向こうに川があって、濃い緑の山々と青空、それに白い雲…と夏は風景画のような光景が広がります。 春の桜、秋の紅葉、冬の雪景色…すべて家に居ながら楽しめます♪

立花:日々をコンクリートジャングルで過ごす民族(?)にとっては垂涎ものです。

◆中土佐町の地域おこし協力隊募集はコチラ